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2020 年度 研究成果報告書

C.ムフ政治思想の教育学的射程

研究課題

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研究課題/領域番号 19K23329
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0109:教育学およびその関連分野
研究機関広島文化学園大学

研究代表者

山中 翔  広島文化学園大学, 学芸学部, 助教 (50847332)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード闘技民主主義 / シャンタル・ムフ / ヘゲモニー / マルクス主義
研究成果の概要

本研究ではベルギーの政治学者シャンタル・ムフの政治思想を全体的に把握し、その教育学における射程を検討した。そこで、ポスト・マルクス主義における主要概念―「言説(discurse)」、「節合(articulation)」や「ヘゲモニー(hegemony)」―といった概念に焦点を当てた。ポスト・マルクス主義からはあらゆる社会関係が言説によって構築されたものに過ぎないという立場が導かれる。本研究は以下の2点を明らかにした。(1)教育言説の構造を紐解くとともに、新たな言説の創出に貢献すること、(2)イデオロギー批判の方法論を示唆すること。

自由記述の分野

教育哲学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は以下の2点を明らかにした。ムフの政治思想(とりわけポスト・マルクス主義)は(1)教育言説の構造を紐解くとともに、新たな言説の創出に貢献すること、(2)教育におけるイデオロギー批判の方法論を示唆すること、が明らかになった。総括すると、ムフ政治思想(とりわけ前期)は言説の作用が主題となっており、これは教育学の体系や教育にはたらく政治性を読み解くうえで有効な視点となる。以上の点において、ムフ政治思想は教育学に貢献しうるのだが、その一方で経済の観点が弱く、この点において限界がある。

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公開日: 2022-01-27  

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