本研究では、子どもの自然体験を通した環境学習の機会をどのように創出するのか、という課題に対して、都市のグリーンインフラに着目して研究を行った。福岡県北九州市戸畑区を対象地とした調査では、子どもたちが自然体験の場として利用しているのは身近な公園がほとんどであり、広域公園や総合公園のように面積が広く緑被率の高い公園については校区外であっても自然体験の場として利用されていること等が分かった。また、対象地内の自然環境を活用した環境学習の実践と評価から、都市のグリーンインフラが提供し得る子どもの自然体験・学習の機能、教育者が期待する機能を明らかにした。
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