学習におけるディスカッションの重要性が高まっているものの,国語科教育では,協同で考えを深め合うことを目的としたディスカッションの指導法についてはさらなる開発が求められる状況にある。特に,どのように議論を展開していけばよいかに焦点を当てた研究はほとんどなく,指導内容と指導方法の両面からの検討が求められる状況であった。本研究を通して発達段階に応じた指導内容と指導方法の要点を実証的方法で明らかにしたことは、話し合い指導のカリキュラムを作成する上での科学的根拠を提供する。また、指導者が実践開発の際に参考にすることで、児童の話し合う力を高めることに寄与することも期待される。
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