自由ヴァルドルフ学校連盟によって共通のカリキュラムが公開されているが、具体的な教育内容の記載は少ない。そこで、本研究は、各国の自由ヴァルドルフ学校における造形活動のカリキュラムと教育内容を明らかにし、それらを比較分析することで、各国の自由ヴァルドルフ学校における造形教育の独自性を解明することを目的とした。 その結果、シュタイナーの理念を基盤にしつつ、各国で「つくり変える」ことを容認されていることが確認できた。東アジア地域においては、欧米と同じまたは類似した実践も見られたが、各国の文化、伝統工芸、歴史などをテーマにした造形活動が展開されていることが明らかになった。
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