本研究はモザンビーク共和国における大学生が、困った時に誰かに助けを求めているかどうか(援助要請)について、その傾向や理由を明らかにすることを目的とし、177名の質問紙結果を元に分析を行った。その結果、援助要請行動は問題の種類によって異なり、学習意欲や日常・将来に関する問題については援助要請をしないが、学習内容に関する問題については要請する傾向が明らかになった。また男女での援助要請の差はないが、年齢が高い学生ほど援助要請をしないということも確認できた。援助要請をしない理由としては、自分で解決したいというポジティブな動機と低い能力を隠したいというネガティブな動機があることが確認された。
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