ASD者がストレスを感じる環境、状況を把握しそのストレスの程度を測定するStress Survey Schedule(以下,SSS)の日本語版の作成を行った。ASDの診断を受けた研究協力者103名のデータを元に分析を行った。原版の8因子構造を確認するために実施した確証的因子分析の結果は,原版のモデルが不適であることを示した。そこで,日本語版の因子構造を調べるため,探索的因子分析を行った。その結果,日本語版SSSは4因子構造であることが示され,再検査信頼性も良い結果が示された。SSSの年齢差と性差を調べた所,統計的に有意な差は示されなかった。この結果から,日本語版SSSが開発された.
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