ヒトにみられる協調運動を生み出す心理基盤を探るため、セキセイインコを対象に実証研究を行った。2羽のトリが互いのライト・姿が見える状況で課題を行った。点灯したライトはトリがつつくと消灯し、定間隔後に他個体側のライトが点灯する手続きにおいて、交互のつつき運動を観察した。ペアのうち1羽はライト点灯前につついたことから、相手個体の手がかりによって運動すること、参加個体のうち1個体(オス)は選好するメス個体とペアになった際に速くつついたことから、社会的選好が交互運動に影響することが示された。 これらの成果をまとめ国際誌に投稿した。協調運動と関連する視点として協力行動に関する論文を査読付雑誌に刊行した。
|