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2023 年度 研究成果報告書

宇宙進化を決定づける赤外線銀河のガス・ダストと星形成メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K23462
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0204:天文学、地球惑星科学およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

稲見 華恵  広島大学, 宇宙科学センター, 助教 (20841943)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2024-03-31
キーワード銀河進化 / 銀河形成 / 赤外線銀河 / 星形成 / 星間ガス / 星間ダスト
研究成果の概要

本研究ではアルマ宇宙望遠鏡を用いて遠方宇宙での赤外線銀河がもつガスとダストの調査を行った。これらの星間物質の質量等の性質と銀河の星質量等と比較することにより、銀河内で起きている星形成とその背後にある物理現象やメカニズムを明らかにした。特に、約100億前の銀河については、深宇宙サーベイ観測により分子ガス輝線とダスト連続光からの放射を捉え、宇宙全体の分子ガス質量密度は約100億年前にピークをもち、現在の宇宙への進化過程で減少に向かったことが分かった。また、約120億年前の銀河を分光観測により同定し、検出した炭素ガスとダスト放射から宇宙の極初期で既に大質量銀河とダストが存在したことを明らかにした。

自由記述の分野

天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では星形成の原材料であるガスを約100億年前から現在の宇宙にある銀河について調査し、宇宙全体で平均的なガス質量密度は約100億年前にピークを持ち、現在の宇宙へ進化する過程で減少したことがわかった。これは星形成の進化と量的にほぼ一致しており、約100億年前に宇宙で多量の星が作られた主要因はガス質量が豊富であったからだと言える。また、約120億年前という宇宙の極初期でも大量のガスとガストをもつ銀河を発見し、宇宙誕生直後には既に大質量銀河が存在し、当初は想定されていなかった大量のダストが存在したことが分かった。

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公開日: 2025-01-30  

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