2010年ごろにいたるところで、フィラメント構造が検出されて以来、フィラメント形成の研究は注目を集めてきた。特に、そのフィラメントが0.1pcという特徴的な幅を持つか否かは、大きな論争を予備、10年以上たった今でも結論を得ていなかったが、本研究は、その糸口を示すことに成功した。また、大部分の星形成コアがフィラメント上にあることから、形態学的な証拠から、コアはフィラメントから分裂して形成されたと考えられていたが、本研究では、運動学的証拠から分裂を示すことに成功した。これらの成果は、星形成の理解において重要な星形成の母体であるフィラメントの形成の理解に大きく貢献したと言える。
|