本研究成果はこれまでの標準的な惑星形成論を覆すもの、また未解明問題の解明に向けての光明となるものである。(1)の成果は、これまで標準理論で考えられていたよりもかなり早い段階で惑星形成が起こっていることを示すもので、惑星形成論に修正を迫る結果である。(2)の成果は、長生きが可能な少し特異な性質を持つ円盤系では、月のような衛星形成が抑制される可能性があるため、生命居住環境構築可能性に示唆を与える結果である。(地球における月の形成は生命居住環境が形成する上で必須と考えられている。)(1)と(2)の成果は共に、惑星形成論だけでなく生命誕生の謎を迫る上でも示唆に富んだ重要な成果である。
|