研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、隕石中の水和物探査のため、分光性能を一桁向上可能なTES型X線マイクロカロリメータのX線吸収体の大型化に向けた開発を行なった。大型化で重要なキーテクノロギーとなるマッシュルーム型吸収体を成立させるには電解析出方法を用いたAuの成膜技術が必要であり、電解析出環境の導入から行い、安定した成膜条件の確立を行った。さらに、析出させたAuのSEM観察から表面荒さを抑えたAu薄膜の成膜に成功した。
宇宙物理学
本研究で開発しているX線分光器は走査透過型電子顕微鏡の元素分析を行うために開発している。地球外物質のマイクロ分析を可能とし、我々の太陽系の形成過程から水や有機物の起源を明らかにすることができるだけでなく、透過型電子顕微鏡は材料研究やバイオテクノロジーなどの最先端テクノロジーの研究開発において、重要な分析方法の一つとなる。