高温超伝導技術を加速器用マグネットに応用する際に問題となる変動励磁時の高温超伝導マグネットの発生磁界の実験的・解析的評価は世界初の試みであり、本研究の成果は、将来的な高温超伝導技術の高エネルギー物理学用加速器や医療用加速器への応用の足掛かりとしての学術的意義をもつ。高エネルギー物理学用加速器への高温超伝導マグネットの適用は素粒子研究をさらに進展させるために必要不可欠とされており、医療用加速器への高温超伝導マグネットの適用は重粒子線がん治療をさらに普及させるための必要条件と位置付けられており、本研究は高温超伝導マグネットの特性に関する基礎研究という意味での社会的意義をもつ。
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