陸域雲水量の推定とデータ創出を行うことを目的とした大気陸面結合データ同化システムを開発し、高度化・適用範囲の拡張を行った。高度化と適用範囲の拡張においては、システムの妥当性および陸面表現精度の条件の検討を、地上マイクロ波放射計を用いた観測実験によって行った。具体的には、雲水量を適切に推定するために必要なマイクロ波の陸面輝度温度の再現精度と、その許容誤差が土壌水分にしてどの程度となるかを、異なるマイクロ波の波長(36と89GHz)に対して明らかにした。更に、複数周波数の活用によって固相雲水量の影響による誤差を低減して、雲水量のより詳細な推定を行う手法を開発し、雲データの質を向上することができた。
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