研究課題/領域番号 |
19K23548
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 國學院大學 (2020-2022) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
石山 千代 國學院大學, 観光まちづくり学部, 准教授 (30847984)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 自主規範 / 町並み保全 / 空間的・社会的調整システム / 地域らしさ / 新たな主体・生業の受け入れ / 経済的恩恵の地域還元 / 空き家問題 / 自主財源 |
研究成果の概要 |
わが国の町並み保全地域で制定・運用されてきた自主規範は、先進地域の影響を受けながらも、各地域の状況に応じた推敲と試行錯誤の賜物である。約半世紀の実績を有する先進地域では運用上の慎重な見直しをしても基本理念は変えず、自主規範が課題対応の拠り所となり、保全対象の再認識を促す役割を果たし今日に至る。重伝建地区選定後に自主規範を制定した地域も多く、不動産売買や利用方の問題、まちづくりの転換点等が契機であった。自主規範を軸とした空間的・社会的調整システムには、町並み保全と地域経済の持続可能な関係を目指す仕組み、新たな主体や要素を地域らしく受け入れる仕組み、地域が抱えるリスクへの備えが求められている。
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自由記述の分野 |
地域デザイン、歴史的環境保全、観光計画
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
町並み保全地域における1960年代から今日までの自主規範の伝播と各地での制定・運用に関わる試行錯誤を複数の論文に取り纏め、自主規範を軸とした調整システム構築・運用に求められる要件を導き出し、持続可能な観光という観点から捉え直して論文と書籍に取り纏めた。上記を通して、いずれの地域でも現代的課題に対応しながら保全を進めていく調整システムの転換点にあることが明らかになった。研究期間の終盤に新たに自主規範の制定を試みる地域や移住者等への説明ツール等の開発に取り組む地域が出てきたように、まさに現在進行中の取組みであるため、本研究の更なる推進と発信によって本成果は今後一層、学術的・社会的意義をもつだろう。
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