研究課題/領域番号 |
19K23563
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
植田 瑞昌 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害工学研究部, 流動研究員 (80846171)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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キーワード | 排泄環境 / おむつ / トイレ / 建築計画 / 排泄障害 |
研究実績の概要 |
本研究では、アンケート調査及び重度障害児の排泄事例をもとに成長や発達・心身状況や排泄状況に応じた障害児の自宅内における排泄環境整備指針を作成し、適切な時期に適切な排泄環境を整えるためのアセスメントツールを家族用に開発することを目的とする。 家族が活用できる排泄環境整備アセスメントツールを開発することで、将来を見据えて障害児の心身状況等に応じた排泄環境整備を検討することができる。さらに、適切な時期に適切な排泄環境を整えるために、継続的にアセスメントツールを活用することで、障害児の人としての尊厳を保ち、排泄動作獲得のための自律心を刺激し、発育や発達を促すための環境を整備することができる。 2019年度は障害児の家族向け排泄環境整備に関するアセスメントツールを開発するため、障害児(者)の自宅内排泄環境に関する事例収集のために自宅訪問調査を行い、成長や発達に伴う経年変化なども含め排泄状況及び排泄環境の現状確認を行った。成長や発達に伴う心身変化なども含め排泄状況及び排泄環境の現状把握することができた(症例21件)。 建築学における障害児の排泄環境整備の基本項目について事例をもとに整理し、学会等に発表を行った。障害児の排泄環境整備に関して整理した基本項目を障害児とその家族向けの排泄環境整備指針としてわかりやすく示すための手法の検討を行い、アセスメントツールの一部としての活用を目指している。そのほか、専門職・支援者・支援団体へのヒアリング調査を実施し、排泄環境整備アセスメントツールに関する意見や課題を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
成長や発達に伴う障害児の排泄環境に関する21人の症例を集めることができている。21症例のうち成長や発達を促す排泄環境を整えている事例を把握することができた。好事例をもとに次年度は具体的なアセスメントツール開発に向けて検討を行う予定である
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今後の研究の推進方策 |
事例をもとに、建築学から排泄環境整備について整理し、排泄環境整備アセスメントツールのたたき台を作成する。たたき台をもとに、有識者会議にてその有効性等の検討を行う。アセスメントツールはアセスメントツールはフローチャート、チェックシート、マニュアルからなりアウトプットはより具体的な環境整備につながるように検討している
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響で旅費等の支出が減っているため。
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