本研究は、次世代のがん治療法として世界的に注目を浴びている磁気温熱療法の治療システムを構築することを目的とした。本研究成果を以下に示す。(1)PID制御による簡易型自動定温加熱治療システムを試作することに成功した。(2)磁場検知用8の字コイル及びその空間的直線走査を使用することで、体内に埋め込まれた磁性微粒子の簡単かつ迅速な定位法を考案した。(3)磁気温熱療法に適した高機能磁性微粒子の開発を目的とし、磁性微粒子を新たに合成し、試作した簡易型自動定温加熱治療システムを用いてその発熱特性を評価し、SQUID-VSM等でも磁性微粒子の直流・交流磁化特性も評価し、新たな知見が得られた。
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