研究課題
骨は破骨細胞による骨吸収と、骨芽細胞による骨形成を繰り返す骨リモデリングを常に行なっている。また、骨中の90%以上に該当する骨芽細胞由来の骨細胞 は、この骨リモデリングをコントロールする司令塔としての役割を持つが、石灰化した骨類に埋まれた骨細胞への接近が困難である為、骨芽細胞を骨細胞の研究 モデルとして使っているのが現状であり、生体内に存在している状態の骨組織を再現する実験モデルが必要である。本研究では、マウス前駆骨芽細胞(MC3T3-E1)を用い複数の3次元培養モデルの作製法を確立した。1)大きさ調整可能なスフェロイド(spheroid)の静置培養法 2)旋回培養によるスフェロイドの大量作製法 3)Glass ringを用いた細胞ディスク(Disc)作製法。これらの3次元モデルは骨分化誘導剤無しの条件においても、従来の2次元培養法に比べて、短時間で骨細胞分化を誘導した。また、ヒト間葉系幹細胞由来のスフェロイドモデルにおいても同様に骨細胞分化が誘導されるとこが明らかになった。
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Scientific Reports
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