研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、小角X線散乱法(SAXS)やクライオ電顕顕微鏡を利用したモジュラーポリケチド合成酵素(モジュラーPKS)の構造解析に加えて、生化学をベースにした新たな構造解析手法の開発を試みた。生化学的な構造解析手法に関しては現在まだ開発中であるものの、SAXS解析によってNature誌に発表されたアーチ型の構造モデルとは異なるX型の構造を支持する結果が得られた。今後も多角的な視点から引き続き本研究を進め、信頼できるモジュラーPKSの構造を世界に先駆けて提示したい。
生化学、合成生物学、構造生物学
モジュラーポリケチド合成酵素(モジュラーPKS)は現在広く普及している抗生物質や免疫抑制剤の生合成に関わっているが、そのタンパク質構造に関しては未解明な部分が多い。本研究では、様々な構造解析手法によってモジュラーPKSのタンパク質構造を明らかにすることを目的とした。本研究期間ではモジュラーPKSの立体構造を紐解くヒントとなるような成果が得られた。今後もさらに解析を続け、我が国から革新的な成果を発信したい。