キサントン含有地衣類を構成する微生物群の次世代シーケシングによる多様性解析と分離培養株ライブラリーの構築、分離培養株及び共培養株の一次代謝物と二次代謝物を網羅的解析を進めた。その結果、Pertusaria laevigandaとP. glauca由来の地衣菌と藻類を初めて分離培養した。これら地衣菌単独では元の地衣体で産生する化合物を生産しないことを確認した。一方、地衣菌と藻類を共培養した結果、目的化合物のキサントンは生産しないものの、元の地衣体に含まれるその他の化合物を数種生産した。 本研究で地衣体内に存在する複数微生物間の化学コミュニケーションが二次代謝に重要であることを改めて示す知見を得た。
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