• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

母・娘中心小体間結合の制御機構とその破綻による疾患発症機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K23718
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

渡辺 紘己  東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任研究員 (70848902)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード中心体 / 中心小体間結合 / 中心体複製 / 染色体分配
研究成果の概要

中心小体間結合の維持および消失は適切な中心体複製とゲノム安定性維持に必須であるが、その機構は未解明な点が多い。本研究では、染色体不安定性を伴うMVA(多彩異数性モザイク)症候群の原因遺伝子であるCep57(centrosomal protein 57kDa)とそのパラログCep57L1が中心小体の過剰複製を抑制することを明らかにした。Cep57・Cep57L1の発現を抑制した細胞では形成直後の娘中心小体が母中心小体の側面から分離し、分離した中心小体の側面のそれぞれから再び中心小体が複製された。さらにまた、過剰複製された中心小体が高頻度に染色体分配異常を引き起こすことを見出した。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、中心小体間結合や中心小体複製の回数を制御する機構の新たな生物学的知見であるばかりでなく、中心小体増幅を原因とする癌や遺伝子疾患の発症機構の解明につながることが期待されます。また、これら一連の研究は、がんの治療標的の探索や悪性化の予防といった応用医療に繋がっていくことも期待されます。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi