研究代表者はホモ接合体が取得できないミュータント花粉を利用して、野生型花粉や野生型精細胞を含むヘテロな集団から、野生型精細胞またはミュータント精細胞だけをそれぞれ精製する技術を確立した。本研究で示唆された精細胞移行RNAの共通性が明らかになれば、個々の精細胞移行RNAの機能解析などの基礎研究は勿論のこと、社会的に重要な研究開発にも発展する可能性がある。更に花粉の機能解析も進めることで、これまで分かっていなかった精細胞の輸送と細胞間コミュニケーションとの関連性も明らかになることが期待できる。以上の2点から、本研究成果は当該学術分野にとどまらず、社会的価値の面でも波及効果を持つと考えている。
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