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2020 年度 研究成果報告書

神経救急患者の広域周波数帯域脳波を用いた治療予後の高精度新規バイオマーカーの確立

研究課題

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研究課題/領域番号 19K23777
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
研究機関神戸大学 (2020)
京都大学 (2019)

研究代表者

十河 正弥  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (90704784)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード意識障害 / 神経救急 / 低周波活動 / 高周波活動 / 脳波
研究成果の概要

意識障害患者の頭皮上脳波における、低周波、高周波律動の発作原性、脳機能予後を予測する電気生理学的バイオマーカーとしての役割の確立と生成機序の解明を目指した。
研究代表者はshort infraslow activity(SISA)と命名した低周波律動を報告しており、研究期間中に麻酔薬や代謝性脳症が原因の場合SISAは低振幅か認めないことが多く、急性症候性発作を有する症例ではSISAの振幅が有意に高いことを示した。またもやもや病や内頚動脈狭窄の血行再建術後の再灌流による神経症状出現と関連して低周波律動が出現することを報告しており、意識障害患者における低周波律動の臨床的意義をより確立したものにした。

自由記述の分野

臨床神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

重症患者のおける脳波モニタリングは、非けいれん性てんかん重積などの検出により患者の予後を改善することが報告され、近年注目されている。しかし古典的な脳波において計測される周波数帯域では、特に集中治療領域においててんかん発作の出現や予後について予測することが難しい状況も多い。このような状況で本研究により低周波活動を使用することで、発作や神経学的転帰の予測の可能性を示すことができた。今後も集中治療期の脳波を多施設共同研究で蓄積し、より幅広い病因による意識障害時の低周波律動、高周波律動の解析やsource modelingにより、引き続きこれらの活動の生理学的意義の探索と、臨床応用を目指していく。

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公開日: 2022-01-27  

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