新たな作用機序を有するHIV治療薬の開発に有用なシードを得ることを目的とし,ミャンマーの植物や海綿からHIVの多機能性タンパク質Vprに対して阻害活性を示す化合物の探索を試みた。その結果,ミャンマー産植物から8種の新規を含む計13種のイソピマラン型ジテルペノイドの単離に成功し,それらの中の4種がコントロールと同等のVpr阻害活性を有することを明らかにした。一方,ミャンマー産海綿からのVpr阻害活性化合物の探索においては,1種の新規を含む計5種のピロロラクタムを単離することに成功し,そのうちの1種がコントロールと同等のVpr阻害活性を示すことを明らかにした。
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