小胞体ストレス応答 (UPR)は小胞体の恒常性を保つための適応応答機構である。UPRを制御する新規タンパク質を見出し、その機序を明らかにすることができれば、疾患の治療標的になることが期待される。本研究では標的既知の低分子化合物ライブラリーとUPRレポーター細胞を用いた網羅的な探索を行い、UPRを制御する新規タンパク質の候補としてTRPV1およびVEGFR2を同定した。TRPV1は小胞体内のイオン濃度を変化させることでUPRを活性化し、VEGFR2はIRE1-XBP1経路に寄与することでUPRを抑制することが示唆された。
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