顔面骨格の正常発達過程は、顔面先天異常疾患の病態解明に必要不可欠ですが、まだわかっていません。本研究の目的は、胎児期におけるヒト顔面骨格の3次元的な形態変化を定量的に評価し、正常発育様式の全容を解明することです。 近年、CTやMRIなど撮像機器の発達により、国内外を問わず極めて貴重なヒト胎児標本を多数利用した正確な形態解析が可能となってきました。そして、それらの画像データを元に定量解析することで、時間軸に沿った標準成長モデル(4次元モデル)を作成し、咀嚼筋の発達との関連性を解明しました。更に数理統計解析を応用することでこれらの形態変化を明示しました。
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