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2020 年度 実施状況報告書

内耳有毛細胞の生体イメージング

研究課題

研究課題/領域番号 19K23826
研究機関大阪大学

研究代表者

清水 康太郎  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60846492)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
キーワード生体イメージング / 有毛細胞 / 内耳
研究実績の概要

感音難聴は内耳有毛細胞の障害により不可逆的な難聴を引き起こし生活の質を著しく低下させる。一度障害された有毛細胞を再生させる治療手段は存在せず、そ の細胞障害機序の詳細も不明である。その中で、アミノグリコシド系抗生物質による薬剤性難聴の機序を明らかにすることは感染症治療の一助になるだけではな く、内耳有毛細胞障害の機序を明らかにする足がかりとなり、臨床的意義は高いと考える。臓器観察には組織を詳細まで観察する空間分解能と、経時的な変化を 追う時間分解能の双方が必要となる。そして高い空間分解能と時間分解能を以って生きた細胞の障害動態を観察することは病態解明の大きな助けとなる。現時点 で生きた状態のマウス有毛細胞を観察した報告はなく、まずは生きた有毛細胞を観察し、続いて音響負荷や耳毒性薬剤に対する反応を可視化することにより、有 毛細胞の障害機序を明らかにする。生体マウスの有毛細胞を観察するためには、マウスの中耳骨包を明視下において内耳有毛細胞を覆う骨迷路を削って菲薄化さ せる技術、マウスを固定して菲薄化した骨を通して膜迷路内の有毛細胞を観察するイメージング系の双方が必要となる。 平成31年度、令和元年度はAtoh-1GFP マウスを導入し、intravital、二光子励起顕微鏡下に観察を行った。令和2年度はマウスの固定方法改良による視野の改善と、アミノグリコシド薬剤負荷、及び 音響負荷による内耳有毛細胞の形態変化の評価を行う。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

Atoh-1GFPマウスの導入と繁殖を行い、二光子励起顕微鏡下に内耳の生体イメージングを試みるが視野が安定せず、解析に耐えうる方法を模索している。

今後の研究の推進方策

マウスの固定方法を改良し、視野を改善させる。次に耳毒性薬剤である アミノグリコシド(カナマイシン)負荷を行い、生きた内耳有毛細胞の薬剤負荷への反応 動態を観察し障害機序の解明する。

次年度使用額が生じた理由

実験条件の検討を繰り返しており、解析実験がまだ行えていないため次年度使用額が生じた。条件の改善後、次年度の解析実験で使用する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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