研究課題/領域番号 |
19K23857
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
下平 陽介 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (20777982)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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キーワード | 腸管上皮細胞 / TL1A / DR3 |
研究実績の概要 |
大腸癌培養細胞株であるCaco-2細胞を用いた。増殖期のCaco-2に対しエレクトロポレーション法にてsiRNAのトランスフェクションを行いそのプロトコルの最適化のための条件決定をした。qPCRによる遺伝子発現解析でDR3の遺伝子発現が5%程度まで抑制されることを確認した。プレリミナリーなデータであるが、recombinant TL1Aを負荷することで血清入り通常培地でのCaco-2細胞の増殖に変化を認め、腸管上皮細胞においてTL1A-DR3経路が細胞増殖などの機能に関与していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度10月の助成金支給開始から細胞、試薬の準備、実験環境の整備などを行い概ね順調にすすんでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後はrTL1A負荷による腸管上皮細胞の遺伝子発現の変化を確認し、siRNAでDR3をノックダウンすることによりrTL1Aによる遺伝子発現変化がどのように変化するかを確認し、腸管上皮細胞におけるTL1A-DR3の分子伝達機構を解析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
助成金の支給が年度途中であったこと、および実験等に使用する実際の必要物品は翌年度に多いことが見込まれたことより計画的に繰り越した。繰り越した予算は実験必要物品や学会参加による旅費等に使用する計画である。
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