関節リウマチ患者の予後は飛躍的に改善したが、一旦発症した関節炎は治癒できないため、研究の焦点はハイリスク患者の発症予防に移行しつつある。関節リウマチの発症を予防するには、発症予測因子の確立と、自己免疫的機序の解明が求められる。欧米では、既存抗リウマチ薬を前倒しして使用する介入試験が進行中であるが、発症機序に応じた、より特異的な予防方法の確立が求められている。Th17細胞は、T細胞中のサブセットで、関節リウマチの発症、関節炎増悪の主なエフェクターとして注目されている。本研究では、Th17細胞が産生する炎症性サイトカインを明らかにした。
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