胃癌細胞株から抽出した腫瘍由来細胞外小胞(TEVs)内に、qPCRで、比較的癌細胞特異的に発現するRNA(HER2, UCA1)が含まれていることを確認した。蛍光標識した胃癌細胞株をマウスにインプラント、摘出した標本を用いて、超高感度ISHおよび共焦点顕微鏡で癌胞巣周囲にTEVsと考えられるドット状構造を確認した。胃癌手術検体で、HER2に対する超高感度ISHを施行し、HER2 score3の検体でTEVsと考えられるドット状構造を確認した一方、score0-2の検体には、ほぼみられなかった。 癌細胞特異的なRNAを標的にすれば、超高感度ISHでTEVsを光学顕微鏡で観察できる可能性を示した。
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