研究課題
研究活動スタート支援
計145例の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)と末梢性T細胞リンパ腫, 非特定型(PTCL-NOS)の症例に対して全エクソームシーケンス解析を行い、ゲノム異常と臨床情報を統合して解析した。ゲノム異常として5番染色体増幅、IDH2変異は共在して起こりやすく、AITLの予後不良因子であることを明らかにした。また複数のTET2変異の存在が予後不良因子であることを明らかにした。
悪性リンパ腫
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫は一般に予後不良の疾患であるが、長期生存が得られる例もあり、異質性のある疾患である。今回同定した亜分類に基づく標的治療の開発や、予後因子の有無に応じた治療戦略の層別化に繋がっていくと考えられる。