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2020 年度 研究成果報告書

腸内細菌叢の変化によるAhR ノックアウトマウスの回盲部での発癌促進機構

研究課題

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研究課題/領域番号 19K23883
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関信州大学

研究代表者

的場 久典  信州大学, 医学部, 特任助教 (10849277)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワードAhR / 炎症性発癌 / B. fragilis (ETBF)
研究成果の概要

本研究では、AhRノックアウト(KO)マウスの回盲部における腫瘍発生が、Enterotoxigenic Bacteroides fragilis (ETBF) の投与により促進されるか否かについての解析を行った。ETBF投与により、AhR KOマウスの死亡率は上昇した。また先行研究と異なりETBF非投与のAhR KOマウスでは病変が発生せず、発生率が低下していたが、ETBF投与のAhR KOマウスではその2-3割程度に顕微鏡的および肉眼的な病変を認めた。ETBF投与は腸管の炎症反応を惹起しマウスの死亡率を上昇させるが、同時にその炎症反応により低下した腫瘍発生率を回復させることが示唆された。

自由記述の分野

病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、腸内細菌叢の変化などの原因によりAhR KOマウスの炎症に対する感受性や腫瘍の発生率がこれまでの結果と比較して低下していたが、ETBFの投与がこの低下した炎症感受性や腫瘍発生を回復・促進させることが示唆された。AhRがヒトの炎症性腸疾患の感受性遺伝子の1つであることを考慮すると、本研究がヒトの炎症性腸疾患からの発癌における特定の遺伝子変異と腸内細菌叢との関連性の解明や、腸内細菌叢の制御による発癌予防の糸口となることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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