研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、甲状腺濾胞癌の発生・進行に関わりうる免疫的機序を組織内免疫細胞分布を調べることで解析し、甲状腺濾胞癌の早期診断や発癌機序の解明に寄与する組織バイオマーカーの確立を目的とした。当初の計画通り、濾胞癌巣内と周囲非癌部における免疫的微小環境の検討し、多重免疫染色ならびにデジタル画像解析による定量化を行った。濾胞癌の被膜浸潤部における特異な免疫的微小環境特性の存在が示唆された。さらに、濾胞癌の皮膜浸潤部における免疫的微小環境特性を解析し、腫瘍中心部や非浸潤辺縁部との差異を確認した。
頭頸部癌
本手法の原法は1978年に報告されているが(Tramu G et al. J Histochem Cytochem 1978)、様々な染色・抗体除去手順の最適化やデジタル画像解析技術の併用で、従来の方法では実現困難であった低コストでの多重染色技術を確立した。 本研究では甲状腺濾胞癌の皮膜浸潤部における免疫微小環境特性を解析し、腫瘍中心部や非浸潤辺縁部との差異を確認した。これらの解析を進めることで、甲状腺濾胞癌の早期診断や発癌機序の解明に寄与することが期待できる。