ROS1融合遺伝子陽性肺癌患者のクリゾチニブ(ROS1阻害剤)の投与前、投与後6カ月後の胸水から、それぞれ細胞株ABC-26(親株)、ABC-20(耐性株)を樹立した。MTT assay等よりABC-20がクリゾチニブ耐性であることを確認した(IC50; 0.767μM)。ROS1阻害剤のうちロルラチニブは、ABC-20及びABC-26ともに感受性が高く維持されていた(IC50; 0.008μM、0.0002μM)。これらの結果より、耐性株であるABC-20を用いたXenograft modelでは、クリゾチニブによる腫瘍縮小効果は得られなかったがロルラチニブには強い腫瘍縮小効果が得られた。
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