研究課題
マウス血球細胞では、KAISO-δカテニン(P120)複合体は、血液細胞特異的なGTPaseであるRHOHと結合し核内移行し、Bcl6の発現増加を誘導することにより、細胞増殖能が向上することが示唆された。ヒト細胞での検討のためB細胞性リンパ性白血病細胞株(BALL-1, HAL-01, CCRF-SB, NALM-06)およびT細胞性リンパ性白血病細胞株(MOLT-4, Jurkat, TALL-1, CCRF-CEM)の購入し、細胞培養を開始している。
3: やや遅れている
細胞培養に時間を要しているため。
現在KAISOのmRNA発現、蛋白発現およびKAISO蛋白の核内発現・細胞質内発現の分析のため、mRNAの抽出、Lysateの準備、細胞質蛋白・核内タンパク分画キット購入の上準備している段階である。また、KAISOやその関連分子のノックダウンのためのCRISPR/Cas9システム確立のため、ベクターやパッケージ細胞の準備を開始している。
本学での遺伝子組み換え研究計画書の作成し提出したが、承認までに時間を要したため、ベクターなどの購入が遅れたため、予算の差額が生じた。今後、small interfering RNA (siRNA) やCRISPR/Cas9を用いてKAISO複合体を形成する分子をノックダウンまたはノックアウトするための、ベクターやsiRNAの購入などを予定している。