研究実績の概要 |
急性B細胞性リンパ性白血病細胞株(BALL-1、HAL-01、NALM-6)、T細胞性リンパ性白血病細胞株(TALL、MOLT-4、Jurkat)を購入。細胞培養し、TrizolでRNAを採取した。RT-qPCRでは、KAISO mRNAはB細胞性リンパ性白血病細胞株のBALL-1, HAL-01で有意に正常B細胞と比較して低下しており, T細胞性リンパ性白血病細胞株のJurkat, MOLT-4, TALLで有意に正常T細胞より低下していた。また、δカテニン(P120) mRNAはすべての細胞株でそれぞれ正常B細胞、正常T細胞と比較し優位に低下していることが明らかとなった。 一方で、蛋白発現の解析として、Western blot法を行ったが、Western blot用のwhole lysate、細胞質と核内に分画化したlysateをそれぞれ、RIPA bufferとFractionation kitを用いて採取した。 Western blotではwhole lysateではKAISOを検出されるが、ごくわずかしか検出できなかった。これは蛋白量が不十分であった可能性があり、十分な細胞量でソニケーターを用いて十分な蛋白量を泳動する必要性が考えられた。 分画化したlysateでは、さらに蛋白濃度が低くごく少量しか採取できなかったため、別の方法を模索する必要がある。
|