侵襲的解析が困難なヒト脳研究において、死後脳解析は脳内で実際に起きているミクロスケールの病変を解明するための重要な手段であるが、死後脳研究で得られた知見が生前の病態生理を反映しているのか、死後の時間経過による副次的変化なのかは不明である。そこで、動物の脳神経細胞を継続的に観察できる2光子in vivo イメージング法を用いて、生前から死後に渡って脳内の神経細胞やシナプスがどのような変化を辿るのかを観察した。安楽死後の樹状突起やスパインの形態変化は、部位によって異なる時間的推移をたどり、比較的大型の樹状突起スパイン保存されやすい事が示唆され、現在論文投稿に向け取りまとめている。
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