慢性肝不全急性増悪(ACLF)は、致死率が高く有効な治療手段のない難病である。ACLFの病態は肝細胞死が主な特徴であると言われている。ネクロプトーシスは、プログラムされた細胞死の一形態であり、RIPK1、RIPK3、pMLKLが主要な構成要素である。そこで、ACLFおよび非ACLF患者のRIPK3血漿レベルおよびRIPK1、RIPK3、pMLKLの肝発現量を測定し、なおかつ、ACLFの2つの動物モデルにRIPK1の阻害剤を用いてを用いてACLFにおけるネクロプトーシスの役割を検討した。その結果、ネクロプトーシスがACLFの病態において重要な役割を担っていることが示唆された。
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