複数の自己免疫疾患を既往に持つSLEの患者に新規PIK3CD遺伝子変異を同定した。PIK3CD遺伝子の活性型変異では、先天性免疫不全症候群を呈し、自己免疫疾患の合併も40%程度あると報告されている。今回同定した新規PIK3CD遺伝子により、SLEが発症した可能性を考え研究を行なった。新規PIK3CD遺伝子変異が機能獲得型変異であるかをマウス由来のT細胞株を用いて実験を行い、機能獲得型の変異であることがわかった。さらに、ヒトの新規PIK3CD遺伝子変異を導入したゼブラフィッシュでは、遺伝子が導入された部分に腫瘤を形成した。このことより、この遺伝子変異によって細胞増加があることを確認した。
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