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2020 年度 研究成果報告書

ヒト大脳・中脳オルガノイドを用いた小児難治性てんかんの病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K23952
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

絹川 薫  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (90846677)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード脳幹オルガノイド / 中脳オルガノイド / 1細胞遺伝子発現解析 / 小児難治性てんかん / ZEB2遺伝子
研究成果の概要

近年、ヒト多能性幹細胞からin vitroに3次元培養を行うことで、ヒト脳と類似した構造を有する脳オルガノイドの樹立法が確立された。脳オルガノイド技術は、てんかんなどの小児神経疾患の研究に有用と考えられている。本研究は、大脳・脳幹オルガノイドを用いて小児難治性てんかんの一つであるMWSの病態解明を行うことを目的とした。脳幹オルガノイドの作成法を樹立し、免疫染色や1細胞遺伝子発現解析を行い、脳幹成分を含むことを確認した。ZEB2欠損大脳・脳幹オルガノイドを樹立し、形態評価や定量的PCRなどを行った。脳オルガノイドは小児神経疾患の病態解明に有用であると考えられた。

自由記述の分野

脳神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

小児難治性てんかんなどの小児神経疾患は、胎生期の中枢神経系の異常によって生じる。その多くは発生メカニズムが十分に解明されておらず、故に根本的な治療法がなく、病態解明が早急に必要とされていた。ヒト脳疾患の研究には、げっ歯類が用いられてきたが、ヒト脳との構造の違いから、疾患の病態解明を行うのは困難であった。本研究ではヒト多能性幹細胞、CRISPER/Cas9によるゲノム編集で得たZEB2欠損ヒト多能性幹細胞から、ヒト脳幹オルガノイド及びZEB2欠損ヒト脳幹オルガノイドを樹立した。これら脳オルガノイドは、小児の中枢神経疾患の発生過程の再現や病態解明に有用なツールとなりうると考えられた。

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公開日: 2022-01-27  

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