研究代表者の所属する研究グループではこれまでに約700例のミトコンドリア病患者の全エクソーム解析を行ない、10以上の新規ミトコンドリア病原因遺伝子を世界に先駆けて同定してきた。それら先行解析の中で、核にコードされたミトコンドリアリボソソーム関連遺伝子のバリアントが病因であることが示唆された症例が5例あった。本研究課題では、さらに詳細な遺伝子や遺伝子発現解析、遺伝子機能解析を行い、解析した3つ全てのバリアントがミトコンドリア病の原因である可能性が強く支持された。それらの遺伝子はこれまでにミトコンドリア病との関連報告はなく、新規のミトコンドリア病原因遺伝子の同定に繋がる可能性がある。
|