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2019 年度 実施状況報告書

iPS細胞由来免疫制御細胞を用いた、難治性腎疾患に対する新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K23962
研究機関名古屋大学

研究代表者

田中 章仁  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20846290)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワードiPS細胞 / 難治性腎疾患 / 免疫制御細胞
研究実績の概要

申請者は2019年4月に当施設へ転勤してきたため、まずは当施設内での研究、動物実験を行うことができるよう、その資格を入手する必要があった。各種講義などを受講し、これらの資格を得た。申請者の教室ではこれまでヒトiPS細胞の実験が実施されておらず、これらの実験を開始できるよう当施設倫理委員会への申請を行い、通過した。また、iPS細胞、そこから分化誘導した細胞をモデル動物に投与する実験を行うため、動物実験の申請を行い、通過した。さらにiPS細胞の培養のために必要な細胞培養施設、動物実験施設の確保を行った。その後iPS細胞の入手のため、所属長、機関長の許可を得て、手続きも進めている。分化誘導のプロトコルについて過去の文献をもとに検討し、必要な試薬を揃えている。iPS細胞が到着し次第、速やかに実験を開始できる準備を進めている。
実験に用いるモデル動物の作成、対照群となる間葉系幹細胞の投与プロトコルの確認などを行った。モデル動物、間葉系幹細胞の投与プロトコルについては、ほぼ確立されつつある。
さらに、当教室から得られた別の実験の知見をもとに、iPS細胞から誘導する免疫制御細胞の治療効果をさらに高める実験計画を立てている。
研究の今後の発展を見据えて、大型のモデル動物を用いた実験について、他大学との共同研究締結を進めている。小型モデル動物で得られた知見をもとに大型モデル動物への実験を行い、最終的にはヒトへの応用を進めていくことを計画している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本課題のみならず、幅広い治療戦略を含んだ研究として倫理委員会への申請をしており、審査通過に時間を要した。また、当研究室ではiPS細胞を用いた研究はこれまで行われておらず、体制確立に時間を要した。しかしながら、全ての書類申請は終了し、iPS細胞の入手を進めている。分化誘導のプロトコルについて過去の文献をもとに検討し、必要な試薬を揃えている。

今後の研究の推進方策

ヒトiPS細胞を用いた研究は、これまで当教室で行われておらず、実験準備や環境整備に時間を要した。しかし、ようやく準備ができつつある。今後は人員の確保も予定されており、目標に向けて加速していきたい。また、いくつもの非常に有意義な実験も派生、計画されつつあり、整いつつある環境でこれらの実験も進めていきたい。

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公開日: 2021-01-27  

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