過去の研究結果からエストラジオールの主な代謝産物である2-Methoxyestradiol(2ME)が脂肪毒性に関与利していると考えられたので、まずは肝細胞の培養細胞であるHepG2細胞を用いてABCA1の発現に影響を与えるか調査した。2MEはHepG2細胞のABCA1発現を増加させ、さらにHepG2細胞内の脂肪滴を減少させることを確認した。2ME によるABCA1発現増加はPI3K inhibitorにより抑制され、PI3Kの下流にあるAkt及びp110の発現増加により誘導されるため、PI3/Ak経路が関与していることも明らかにした。
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