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2021 年度 実施状況報告書

神経変性疾患における発話障害の定量的指標の開発と脳MRIを用いたメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K23975
研究機関横浜市立大学

研究代表者

齊藤 麻美  横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (70851781)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2023-03-31
キーワード構造的脳MRI / 脳画像解析 / 音響解析 / 発話障害
研究実績の概要

本研究の目的は、音響分析と脳MRIを用いた脳白質・灰白質の定量解析を組み合わせることで、神経変性疾患における発話障害のメカニズムの解明、発話評価に役立つ客観的指標の確立、臨床応用を目指すことである。
令和3年度、パーキンソン病、大脳皮質基底核変性症、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患患者、健常者において、発話サンプル・脳MRI・臨床データの取得を行った。発話サンプルは、4種類の発話(①/a/の持続発声②/pa/,/ta/,/ka/の反復発話③“この畳の部屋は弟と友達とで建てた物です”の復唱音読④与えたトピックに対する自由発話90秒)とした。MRIは、3テスラMRI装置を用い、3DT1強調画像と2-shell diffusion画像の撮像を行った。臨床データは、重症度分類のスコア(MDS-UPDRS, PSPRS, UMSARS, ALSFRS)、認知機能スクリーニング(ACE-R, MOCA-J)、前頭葉機能評価(FAB, TMT)を取得した。
令和4年度、引き続きデータ収集を継続し、発話サンプルと構造的脳MRIデータの解析を行っていく。フリーソフトウェアであるPraatを用いて発話サンプルを処理し、発話の特徴量を算出する。また構造的脳MRIを用いて、FreeSurferによる灰白質・白質の体積測定やFSL、MRtrixによる拡散テンソルイメージング解析を行う。さらに発話サンプルから得られる指標や臨床的指標と、構造的脳MRI解析結果の関連について統計学的検討を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大による制限があり、被験者の発話サンプル・MRI取得を進められなかったため。

今後の研究の推進方策

今後、被験者の発話サンプル・脳MRI・臨床データの収集を継続する。一定数のデータを収集した後、音響解析による発話サンプルの指標算出や脳MRIデータ解析を行い、発話障害に関わる脳部位についての傾向を探索する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症の感染拡大により、検査に要する費用や学会に参加するための旅費が不要となったため。令和4年度、解析を効率よく進めるため、解析に関連する機器を追加で購入する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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