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2020 年度 研究成果報告書

シングルセル解析による膠原病関連間質性肺疾患の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K24000
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0904:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

藤井 渉  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (60755643)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード膠原病関連間質性肺疾患 / シングルセルRNA-seq / 気管支肺胞洗浄液 / 肺胞マクロファージ / 関節リウマチ / シェーグレン症候群 / 全身性強皮症
研究成果の概要

膠原病関連間質性肺疾患(関節リウマチ5例、皮膚筋炎4例、全身性強皮症2例、シェーグレン症候群4例)および特発性間質性肺炎7例の気管支肺胞洗浄液(BALF)、末梢血液をSeq-WellによるシングルセルRNA-seq、ELISAにより解析した。合計76,648細胞の網羅的遺伝子解析を行い、血液細胞は17のクラスター、BALF細胞は19のクラスターに分類することができ、肺胞マクロファージはさらに14の亜分画に分類し得た。各疾患間の細胞分布を比較すると、関節リウマチでは好中球が、シェーグレン症候群ではT細胞およびB細胞が、全身性強皮症では肺胞マクロファージがそれぞれ増加するという異なる特徴を認めた。

自由記述の分野

免疫学、リウマチ学、呼吸器学

研究成果の学術的意義や社会的意義

関節リウマチ、シェーグレン症候群、多発性筋炎・皮膚筋炎、全身性強皮症などの膠原病ではしばしば難治性の間質性肺疾患を合併し膠原病関連間質性肺疾患(CTD-ILD)と呼ばれるが、その分子病態は十分解明されておらず特異的治療法も確立されていない。本研究によって、CTD-ILDにおける各基礎疾患毎の分子病態の特徴が明らかとなり、病態解明および間質性肺疾患の鑑別診断のための臨床応用が期待できる。
また今回確立した気管支肺胞洗浄液と血液検体の網羅的遺伝子解析による研究手法は、CTD-ILDのみならず種々の呼吸器・免疫疾患の病態解明に適用可能であり今後の難治性呼吸器・免疫疾患研究への応用が期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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