近年、種々の腫瘍細胞に対して青色発光ダイオード(LED)光が抗腫瘍効果を持つことが報告され、研究代表者もこれまでに、青色LEDは光受容体opsin3(Opn3)を介しオートファジーを誘導することで大腸癌細胞の増殖抑制効果を示すことを報告してきた。本研究では、青色LED照射の腫瘍微小環境に対する影響についても検討を行い、青色LED光は大腸癌細胞に対する直接的な効果だけでなく癌関連線維芽細胞に対しても抑制効果を発揮し、さらに腫瘍免疫関連因子であるPD-L1を介して腫瘍抑制に働きうることが示唆された。
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