研究課題/領域番号 |
19K24038
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
三枝 智香 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (00280800)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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キーワード | 内耳 / 血管条 / 辺縁細胞 / iPS細胞 / 難聴 / 上皮細胞 / タイトジャンクション / カリウムチャネル |
研究成果の概要 |
本研究においてはヒトiPS細胞から内耳血管条辺縁細胞を分化誘導する系を構築した。辺縁細胞は内耳蝸牛内のイオン環境維持に必須の細胞であるが、これまで辺縁細胞分化誘導系は他研究グループから報告されておらず、本研究により構築した辺縁細胞分化誘導系は世界で初めて辺縁細胞(induced marginal cells, iMC)の分化誘導に成功した例である。iMC分化誘導の成功により、今後、難聴の病態解析や薬剤探索が大きく進むと期待できる。
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自由記述の分野 |
耳科学・細胞生物学・幹細胞学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては内耳蝸牛内ホメオスタシス維持に重要である血管条辺縁細胞をヒトiPS細胞から分化誘導する系を構築した。新規内耳細胞様細胞分化誘導系として特許を申請している。induced marginal cells(iMC)は内在辺縁細胞と同様にタイトジャンクションタンパク質やチャネルタンパク質を発現していることから、ヒト難聴の病態解析や難聴に対する治療薬・保護薬の探索に応用可能であり、iMCを用いることで今後難聴研究が大きく進むと期待できる。
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