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2019 年度 実施状況報告書

睡眠時ブラキシズムの日間変動に関わる睡眠調節因子の実験的検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K24069
研究機関大阪大学

研究代表者

原木 真吾  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70845982)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード睡眠時ブラキシズム / ポリソムノグラフィー / 睡眠
研究実績の概要

R1年度は、事前に睡眠時ブラキシズムを疑う所見をもつ被験者に対してポリソムノグラフィー検査を実施し、若年被験者の被験者データを記録していった。またそれと並行して、すでに収集している睡眠データの解析を重点的に実施した。睡眠時ブラキシズムを疑う5名の若年被験者において、睡眠時ブラキシズムの確定診断のため2夜のポリソムノグラフィー検査を行い、第2夜目を診断に用いて咀嚼筋活動の解析を実施した。診断の結果、被験者のいずれも睡眠時ブラキシズムの診断のカットオフ値であるRMMA index≧4times/hrを超えていることが確認されたため、刺激装置による介入実験の3夜連続のポリソムノグラフィー検査に移行しており、いずれの被験者においても予定どおりに遂行されている。これらのポリソムノグラフィー検査に関しては、検査技師のサポートの下で、大学内の研究用の睡眠検査室において実行されている。そして、これらの検査結果に関しては、睡眠検査技師のサポートの下で睡眠変数の解析すると同時に、咀嚼筋活動の解析に関しては順次進行させているところである。また、実験と並行して、すでに蓄積した睡眠データにおいて、ポリソムノグラフィー検査の第一夜効果に伴う睡眠変数と睡眠時ブラキシズムの咀嚼筋活動の関連性、および二夜連続のポリソムノグラフィー検査における、それぞれの睡眠時ブラキシズムの重症度診断との関連性について解析し、論文化を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

睡眠検査室を共同利用している他研究プロジェクトと日程調整、刺激装置調整との関係で、当初の予定通りに被験者のリクルートがかなわなかったため、また目標としている被験者数にまでは至らなかった。しかし、既存データの解析は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

R1年度は、ポリソムノグラフィー検査を実施し、若年被験者の被験者データを記録し、それと並行して、すでに収集している睡眠データの解析を重点的に実施した。R2年度は、新型コロナウィルスの感染拡大の影響および、当大学における改修工事の実施が決まったため、大学内の睡眠実験室の使用が困難となった。そのため、既存データの臨床的解析と生理変数の定量的解析を進めて論文化して投稿することおよび、すでに実施済みで蓄積している刺激実験データ解析を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

集積データの解析を重点的に実施し、新規のPSG検査記録数が予定よりも少なく消耗品にかかる経費が予定より低かったことと、出席予定の海外の学会を取りやめるなどしたため次年度使用額が生じた。次年度は、必要な消耗品購入や修理費用、データ解析の謝礼、成果報告のための費用、かつ論文投稿における費用を研究期間内で使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sleep stage dynamics in young patients with sleep bruxism.2020

    • 著者名/発表者名
      Kishi A, Haraki S, Toyota R, Shiraishi Y, Kamimura M, Taniike M, Yatani H, Kato T.
    • 雑誌名

      Sleep

      巻: 43 ページ: 1-12

    • DOI

      10.1093/sleep/zsz202

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 2夜連続のポリソムノグラフィ検査における睡眠時ブラキシズムの重症度診断の比較2019

    • 著者名/発表者名
      原木真吾,辻坂亮子,豊田理紗,石垣尚一,瑞森崇弘,矢谷博文,加藤隆史
    • 学会等名
      第128回日本補綴歯科学会学術大会

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公開日: 2021-01-27  

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