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2020 年度 実施状況報告書

睡眠時ブラキシズムの日間変動に関わる睡眠調節因子の実験的検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K24069
研究機関大阪大学

研究代表者

原木 真吾  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70845982)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
キーワード睡眠時ブラキシズム / ポリソムノグラフィー / 睡眠
研究実績の概要

R2年度はじめから、ポリソムノグラフィー検査を実施して若年被験者データの記録を取りはじめたが、年度当初から新型コロナウイルスの感染拡大が生じて、そして当大学内における改修工事の実施が正式に決定し、睡眠検査室の一角も改修の対象となった。睡眠検査室の一時的な移転も検討したが,感染症対策を合わせて考えなければならない状況下では実現が難しく、被験者を募って行う形の大学内の睡眠検査室の使用が困難となり、一時的に中断という形をとった。そのため、本年度は既存のデータ解析を重点的に実施していった。また、すでに蓄積したデータに基づいて、本研究と関連する内容として、睡眠時ブラキシズムの重症度診断に関する内容を論文報告を行なった.論文内容としては、リズム性咀嚼筋活動(Rhythmic masticatory muscle activity: RMMA)の頻度を睡眠時ブラキシズムの重症度の診断基準として、ポリソムノグラフィー検査における第一夜効果による影響が、睡眠時ブラキシズムの重症度診断に影響を及ぼしている。特に重症度の高い睡眠時ブラキシズムを有する被験者に関しては睡眠時ブラキシズムの診断が変わる割合が多くなったといった内容である。さらに、睡眠時ブラキシズムを有する被験者に対して、二夜連続のポリソムノグラフィー検査において、第一夜効果に伴う睡眠変数と咀嚼筋活動の変動の関連性に関して学会発表を行った。本内容に関しても論文化を進めているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、R2当初の予定通りに被験者のリクルートがかなわなかったため、また目標としている被験者数にまでは至らなかった。しかし、既存データの解析は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

R3年度は、昨年度の当大学における改修工事が終了して、大学内の睡眠検査室での実験を再開して、データを収集していく予定であるが、昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大が収束する目処の立たない状況なので、実験再開準備と並行して,既存データを論文化していき、蓄積しているデータ解析を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの感染拡大および当大学における改修工事の実施決定のため、大学内での睡眠検査室の使用が困難になったことによる消耗品および謝金、人件費などの経費が予定より少なくなり、予定していた学会での成果発表を取り止めるなどしたことによる次年度使用額が生じた。次年度は、必要な消耗品の購入や実験再開に伴う謝金、人件費などに加え、成果報告のための費用、かつ論文投稿における費用を研究期間内で使用する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A lack of specific motor patterns between rhythmic/non-rhythmic masticatory muscle activity and bodily movements in sleep bruxism2021

    • 著者名/発表者名
      Imai Hideto、Haraki Shingo、Tsujisaka Akiko、Okura Mutsumi、Adachi Hiroyoshi、Ohno Yuko、Yatani Hirofumi、Kato Takafumi
    • 雑誌名

      Journal of Prosthodontic Research

      巻: 65 ページ: -

    • DOI

      10.2186/jpr.JPR_D_20_00012

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] First night effect on polysomnographic sleep bruxism diagnosis varies among young subjects with different degrees of rhythmic masticatory muscle activity2020

    • 著者名/発表者名
      Haraki Shingo、Tsujisaka Akiko、Toyota Risa、Shiraishi Yuki、Adachi Hiroyoshi、Ishigaki Shoichi、Yatani Hirofumi、Taniike Masako、Kato Takafumi
    • 雑誌名

      Sleep Medicine

      巻: 75 ページ: 395~400

    • DOI

      10.1016/j.sleep.2020.08.012

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Polysomnographic analysis of respiratory events during sleep in young nonobese Japanese adults without clinical complaints of sleep apnea2020

    • 著者名/発表者名
      Okura Mutsumi、Nonoue Shigeru、Tsujisaka Akiko、Haraki Shingo、Yokoe Chizuko、Taniike Masako、Kato Takafumi
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Sleep Medicine

      巻: 16 ページ: 1303~1310

    • DOI

      10.5664/jcsm.8498

    • 査読あり
  • [学会発表] 睡眠時ブラキシズム患者の第一夜効果における睡眠構築と自律神経活動の役割2020

    • 著者名/発表者名
      原木真吾、辻坂亮子、豊田理紗、石垣尚一、瑞森崇弘、矢谷博文、加藤隆史
    • 学会等名
      第129回日本補綴歯科学会学術大会

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公開日: 2021-12-27  

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