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2020 年度 実績報告書

地域医療ネットワークシステムを用いた、糖尿病の病態と歯科受診との関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K24080
研究機関東京歯科大学

研究代表者

鈴木 誠太郎  東京歯科大学, 歯学部, 助教 (40843537)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード地域医療情報連携ネットワークシステム / 糖尿病 / 歯科受診 / 糖尿病性腎症
研究実績の概要

医科歯科連携の重要性が高まる中、歯科医療が糖尿病の改善に貢献する可能性が報告されている。本研究は、糖尿病患者を対象として、埼玉利根保健医療圏医療連携推進協議会の運営する地域医療情報連携ネットワークシステム「とねっと」のデータベースを利用し、歯科受診の有無と血糖(血糖値、HbA1c)および腎機能に関連する検査値(eGFR (推定糸球体濾過量)、クレアチニン、尿アルブミン、尿蛋白クレアチニン補正値)の変化を、後ろ向きに評価した。2013年から2019年において、地域医療情報連携ネットワークシステム「とねっと」に登録している医療施設の1つである東埼玉総合病院の糖尿病外来を受診した患者のうち、観察期間が5年以上である者を解析対象とした。解析対象者は180名(男性93名、女性87名)、年齢は平均±標準偏差で63.9±10.7歳であった。観察期間中に歯科受診があった者は102名(56.7%)、なかった者は78名(43.3%)であった。
ベースライン時と最終検査時の各検査値の変化量を、歯科受診の有無について、対応のないt検定を使用して比較した結果、血糖値およびHbA1cでは違いを認めなかった一方、腎機能の評価に関わるeGFR (推定糸球体濾過量)においては、歯科受診のある者の方が低下量は少なかった(歯科受診有:-5.93±10.50、歯科受診無し:-13.36±15.47、p<0.001)。このメカニズムについては、本研究の結果からは明らかにすることは難しい。しかしながら糖尿病患者では、歯科受診の有無により腎機能に関連する検査値に違いが認められた。特に、eGFRで示される腎機能の低下を防ぐ可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域医療情報連携ネットワークシステム「とねっと」を利用した糖尿病患者の歯科受診が検査値に与える影響2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木誠太郎,高柳篤史,佐藤涼一,中野智紀,上條英之,杉原直樹
    • 学会等名
      第70回日本口腔衛生学会・総会

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公開日: 2021-12-27  

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