研究課題/領域番号 |
19K24081
|
研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
堀部 耕広 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (90801506)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
キーワード | 咀嚼機能評価 / フレイル |
研究実績の概要 |
被験者は東京都板橋区の9地区に在住している65歳の男女7162名の中から、要介護施設入居 者、以前調査に参加したことのある者を除外した者で、東京都健康長寿医療センター が行 っている包括的健康診断への参加を郵送にて呼びかけ、2013年に研究参加に同意した高齢者 人数約700名と2019年に参加した約800名の中から抽出する。 Frailtyの評価には厚労省作成の基本チェックリストを用いる ① 咬合力とFrailtyとの関連の検討 咬合力はDental Prescale 50H Type R(GC社製)にて測定する。本研究では最大咬合力を採用する。 ② 混和能力とFrailtyとの関連の検討 混和能力は色代わりガム(LOTTE社製)を5段階で評価する。 ③ 主観的咀嚼能力とFrailtyとの関連の検討 主観的咀嚼能力は、「現在、どれくらいのものが咬めますか」という質問に対して、5つの質問に対して1つ選択 してもらう。 <その他の調整因子> 年齢、性別、服薬数、MMSE(Mini mental state examination)、SDS(self-rating depression scale)、 BMI(Body Mass Index)、握力、歩行速度、残存歯数、食品摂取多様性スコアを測定する。 <解析方法> 2013年の調査時のデータおよび、2015年度による調査結果を縦断的に解析しFrailtyへの悪化に 関係すると思われる因子を採択する。有意水準は0.05未満とし、統計解析には二項ロジステ ィック回帰分析を行う予定である。 本研究により得られる結果はFrailtyの維持改善に咀嚼機能の維持向上が直結すると考えられ 超高齢社会を迎えた現代における健康寿命の延伸に必ずや寄与するものと確信している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
現在データ採取はできており現在解析を行っている。しかし被験者の確保が難しく、2013年に研究参加に同意した高齢者 人数約700名と2015年に参加した約800名の2年間の中から抽出する。またそれぞれのカットオフ値、特に栄養状態、握力等の基準が新たに更新されそれによって解析をし直している段階である。
|
今後の研究の推進方策 |
解析を終えデータをまとめ報告書、学会発表および論文投稿を行っていく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
学会参加費、旅費、論文英訳、論文投稿量に使用予定である。
|